スーパーの鮮魚コーナーって、じつは季節のカレンダーでもある。ワイルド嫁はんのポストにある、たち（真鱈の白子）が無い。もう入荷しないのではって、あのソワソワ。分かる人には分かる。そこで彼女が代わりに見つけたのが、まだらの子。

パック越しに見える血管の模様は、初見だとちょっとギョッとする。

でも、TikTokの「マダラのこっこだよ」「でっかいしょ？」って軽やかな声を聞くと、不思議と怖さがほどけて、あ、これは土地のごちそうなんだって腑に落ちる。

あたしはここに、いまの倭国の希望が小さく写ってると思うんです。

品薄や物流や値上がりで、季節の食材がいつもの棚から消えやすくなった。

けれど一方で、TikTokやYouTubeなどのSNSが郷土の知恵を、レシピとしてではなく家の会話の温度で運んでくれる。

TikTokのコメント欄に「玉ねぎ入れる」「大根と煮る」「卵とじ」って家庭の記憶が並ぶの、あれはもうレシピサイトじゃなくて、まるで共同の台所だよ。

子和えって、派手じゃない。
映えるというより、沁みる。

こんにゃくの黒、だしの香り、ぷちぷちしたこっこの粒。

豪華なごちそうとは別の意味で、暮らしが続いてきた味だと思います。この動画の真タラコとこんにゃくで作る料理がめちゃくちゃ美味しそうです🥰

あとね、ワイルド嫁はんが、たちがないって寂しさを、「こっこで子和え作ってみるか」で受け止め直したことってめちゃくちゃ大事よね。

こういう暮らしの切り替えができる人が増えるほど、文化は強くなるんだと思います。

季節が薄くなる時代だからこそ、台所で季節を取り戻すって素敵じゃないかしら？😆 November 11, 2025