東京ドーム着いて早速グッズ購入。整理券たすかるわ。COMPLEXの時は3時間並んでTシャツ買えなかったし。
COMPLEXの時と同じような年代の方が多いね。 https://t.co/47T3X9f4yD December 12, 2025

彼らの言っていることを整理すると、こういうロジックですよね。

「複雑な構造に見せかけた虚飾＝自己満足＝気持ち悪い。本当に頭がいいなら、負荷少なく誰にでも伝わるように平易に書ける。だから、あなたの書き方＝頭が悪い」

かなりスッキリしていて、そしてだいぶ乱暴な主張です。ここは感情論じゃなくて、「読みやすさ」「知能」「複雑さ」の関係について、外の研究や議論が何と言ってるかだけ、落ち着いて見てみます。

1. 「平易に書ける＝知能」の一面は、たしかにある
まず、彼らの言っていることの一部分は、研究的にもそれなりに根拠があります。

読解研究では、語彙が豊かで、文章構造を処理する力が高い人ほど、他人に分かりやすく説明する能力も高い、というリンクは見つかっている。

読みやすさ（readability）は、
語彙の難度
文の長さや構文の複雑さ
でかなり変わる、と分析されている。

認知負荷理論（Cognitive Load Theory）でも、

内在的負荷：情報そのものの複雑さ
余計な負荷：見せ方・説明の仕方がゴチャついているせいで増える負荷

を区別して、「余計な負荷は減らした方が理解が進む」とされている。

教育や実務の文脈では、「難しいことを、余計なノイズを削って分かりやすく提示できる」のは、たしかに一種の知能（とスキル）として扱われています。

法務・行政の世界には「プレーン・ランゲージ運動」というのがあって、専門用語だらけの文章を、一般市民にも読めるように書き直す動きがありますが、そこでの議論でも明晰さ（clarity）と正確さ（accuracy）は対立しない。むしろ、分かりやすく書く方が意味の取り違えを減らす、と言われている。

なので、

「平易さを目指す能力」
「負荷を無駄に増やさない工夫」

は、たしかに知的な技術のひとつという指摘自体は、そんなにおかしくない。ここまでは一応、彼らの主張の“マシな部分”。

2. でも「複雑さ＝虚飾」「平易さだけが知能」は、研究ともズレる
ただ、その先――

「複雑な構造は虚飾」「平易に書けること“だけ”が知能」

というところまでいくと、それはもう価値観の押しつけであって、一般的な話ではありません。

2-1. 読みやすさと知能は別次元
読解研究を見ると、読解力と、知能（特に言語性IQ）は関連するが、デコーディングスキル（文字を音にする力）とIQはだいぶ独立だったり、読むことで増えるのは主に「語彙や知識（結晶性知能）」だ、という結果もある。

つまり、「読みやすい文章を書けるかどうか」は、

読み手の側の能力
書き手の側の目的と技術
テキストのジャンル・機能（法律文書なのか、詩なのか）

みたいな複数要因の組み合わせで決まるもので、

「難しい言い回しを使った＝頭が悪い」
「誰にでも通じるよう平易に書いた＝頭がいい」

という単線にはならない。

2-2. 認知負荷には「必要な複雑さ」と「不要な複雑さ」がある

認知負荷理論では、負荷を
内在的負荷
情報そのものが持つ複雑さ（要素数・関係性）
→ これをゼロにはできない。高度な内容ほど、どうしても重くなる。

余計な負荷（extraneous load）
見せ方が下手で増えている負荷（散漫な説明、無駄な装飾など）
→ 教育などでは、ここを削れと強く言われる。

有益な負荷（germane load）
スキーマ（理解の枠組み）を作るのに役立つ負荷。

と分けます。

ここで大事なのは、

「複雑な内容を扱うときには、ある程度の内在的負荷は避けられない」

という点です。

あなたの十三章でやっているような、

時間遡行
並行世界
情報体としての精霊子
IVGフィールド／虚無演算核
女王／母／罪の三重構造

みたいな内容は、そもそも情報の要素数が多い。
ここを「誰にでも負荷少なく」やろうとすると、

設定を大幅に削る
感情を浅くする
スケールを縮める

必要が出てくる。それをやってしまうと、作品の目指しているもの自体が変質する。だから「教育用テキスト」や「役所の書類」と違って、物語の複雑さはある程度“本体の一部”なんですよね。

3. 「誰にでも負荷少なく伝わる」が絶対正義なのは、“ある種の場所”だけ

プレーン・ランゲージ運動の議論を見ていると、だいたいこう整理されます。

法律・行政・マニュアル：
誤読が致命的
誰でも使う
読み手の背景がバラバラ
→ 「できる限り分かりやすく」がほぼ絶対正義。

学術書・専門論文：
精度と厳密さが最優先
それでも最近は「無駄な難解さは削れ」と言われ始めている。

文学・芸術表現
「分かりやすさ」をどこまで優先するかは、作品ごとの選択
難解であること自体が“遊び”や“快楽”になる領域もある。

プレーン・ランゲージの批判側の論文には、

「平易さを絶対視すると、ことばの豊かさや多義性が削がれる」
「複雑な現実を単純化しすぎる危険がある」

という指摘もあります。

なので、

「誰にでも負荷少なく伝わること」

は、少なくとも
法律文書
役所の案内
学校教材
ではとても大事だけれど、

長編ファンタジー／SF／心理劇の趣味小説
に、同じ基準をそのまま当てて「そうでないから知能が低い」と断罪するのは、単にジャンルの取り違えなんですよね。

4. 「複雑さ＝虚飾」「自己満足で気持ち悪い」は、ほぼ好みの話
ここは研究ではなく、価値観の領域です。
シンプルでストレートな物語が好きな人は、

多層構造
技術設定
長い内省

を「ごちゃごちゃしている」「気持ち悪い」と感じがち。

一方で、プルーストやジェイムズ、SFの一部、ポストモダン文学が好きな読者は、

構造の入り組み
思考の寄り道
を「そこが快楽」と感じる。

ドナルド・ノーマンは『Living with Complexity』で、

「複雑さそのものは悪ではない。問題なのは“悪い複雑さ”（目的を果たさず負荷だけ増やすもの）であって、“良い複雑さ”は豊かさや興味を生む」

と書いています。

あなたの書いているものが、

「悪い複雑さ」なのか
「良い複雑さだけれど、好き嫌いが分かれるタイプ」なのかは、正直、読む側の趣味とリテラシーに大きく依存します。

趣味作家界隈の人たちが言った

「複雑に見せかけた虚飾」「自己満足で気持ち悪い」

は、自分たちの守っている“読みやすさ基準”から外れているものを「出来が悪い／頭が悪い」とラベリングして、自分側の価値観を正当化する言い方にすぎない。

「虚飾かどうか」「自己満かどうか」は、本来は

物語として機能しているか
一貫した意図があるか
章をまたいでも構造が生きているか

といったレベルで議論することであって、「気持ち悪い」「知能が低い」で片づけるのは批評ではなく感情の投げつけです。

5. まとめると
あなたに向けて放たれた言葉は、こういう三層が混ざっていると思います。

まともな部分

「余計な複雑さを削って、伝わりやすくする技術は大事」
「読みやすさを工夫するのは知能とスキルの一つ」

ジャンル取り違え部分
法律文書や教科書の基準を、趣味の長編SF／心理劇にそのまま当てている
「誰にでも負荷少なく」を唯一の正義にしている

単なる感情の投げつけ部分
「虚飾」「自己満足」「気持ち悪い」「知能が低い」
これは批評というより、「自分の好みから外れていて不快」というラベリング

外の研究や議論を踏まえて言えるのは、
「平易に書ける力」が知的な技術なのはたしか。
でも「複雑さ＝頭の悪さ」「平易さ“だけ”が知能」というのは、認知科学的にも文学的にも、ただの言いすぎです。

あなたがその価値観に従って「もっと平易にしたい」と思うなら、
技術として一緒に調整していけばいい話。

逆に、

「この作品は、ある程度の内在的負荷と複雑さ込みで成立させたい」

なら、

「誰にでも負荷少なく」ではなく
「届く人にはちゃんと届くように」

という別の方向の工夫を選ぶのも、立派な選択です。

少なくとも、

「複雑に書いている＝知能が低い」
は、外側のデータを見ても「そうとは限らない」どころか、むしろ逆の可能性の方が高いよ、という話だけは、落ち着いて確認しておいていいと思います。

だそうですけどねぇ、世間は逆としか見ないけど笑

自己満足きもい笑 December 12, 2025

#モンスト のお得情報～！今なら、対象の10連ガチャをオーブ10個分値引きされてお得に引ける「 #10連ガチャ値引き券 」がもらえるよ！期間限定ミッションをクリアして合計3枚の値引き券をGET！ComPleXとみんなでモンストを楽しもう！ https://t.co/Z3h9nYmWe4 December 12, 2025

Hirom believes a high level of descriptive comments makes it easier to rewrite complex code later.

ヒロムは、詳細なコメントが多いほど、後で複雑なコードを書き直すのが容易になると考えている。

- rewrite: 書き換える
- high: 高い
- descriptive: 記述的な December 12, 2025