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香川県庁
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2025.12.01〜(49週)
:0% :0% (40代/男性)
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後半は全国知事会、NPO移住連、白老町役所、白老町役所人事課、香川県庁、岡山県庁、橋本市役所、越谷市議会、NAGOMI、CLAIR、JICA、名古屋市役所、石川市役所やな電話しました
香川県も岡山県もまだ外国人比率は数%です
NPO移住連は電話番号がつながりません
白井市モスクは県庁すら把握してません December 12, 2025
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遠足ログ:高松市の香川県庁へ。ビックリマンチョコのような、寺社仏閣建築のような重厚感を感じる庁舎は丹下健三設計。中もモダンなデザインが散りばめられていて昭和の最先端といった雰囲気ありありでした。 https://t.co/k5hUQdC2tU December 12, 2025
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#日刊なんでやねん短編小説
#四国が沈んだ日
第1話 最初の犬
診察台の上で、白い秋田犬が低く唸っていた。
柊はなは聴診器を当てる。
心拍は規則正しい。
だが呼吸だけが浅く、危うかった。
犬の瞳をのぞき込む。
光が、そこにあった。
蛍光灯ではない。
眼球の奥で、微かに——脈を打つように瞬いている。
生命のリズムとは異なる、別の何かのリズムで。
「いつからですか」
老婦人は震えた声で言った。
「昨日の夕方です。急に吠え出して……家中を走り回って」
はなは体温と筋肉の硬直を確かめた。微熱。体は石のように張りつめている。
まるで恐怖しているように見える。
——いや、違う。
引き寄せられている。どこか一点へ。
犬は診察中、何度も首をねじり、窓の向こうを見ようとしていた。
その視線の先は——北西だった。
夜、はなは入院棟を見回った。
ケージの扉が、開いていた。
鍵は壊されていない。
中には温もりすら残っていない。
足跡もなく、ただ"忽然と"消えている。
背筋に冷たいものが走った。
翌朝、老婦人から電話が入る。
「先生……帰ってきたんです。うちの子が」
「どこで?」
「家の前で、じっと座っていました。でも……毛が全部、同じ方向に流れていて。強い風に吹かれたまま固まったみたいに」
その“方向”を訊く必要はなかった。
——北西だ。
「先生……うちの子、もう私を見ないんです」
はなは静かに目を閉じた。
犬は、もう戻れない場所を見たのだと直感した。
午後、病院に一本の電話。
「香川県庁危機対策室の矢野と申します。動物の異常行動について——」
「四国全域で起きているんですね」
はなは言葉を遮った。
電話の向こうで、矢野が息を呑む。
「こちらにも複数報告が来ています。犬、猫、野生動物……すべて北西の山岳地帯を向くような行動を」
「人間は?」
短い沈黙。
それが答えだった。
夜。
はなは病院の屋上に立ち、北西の空を見上げた。
風は穏やか。星は澄んでいる。
だが空気の層のどこかに、見えない“圧”が引っかかっている。
犬の瞳に浮かんでいた光——
あれは恐怖ではなく、呼応の光だったのかもしれない。
何かに呼ばれ、何かに応えていた。
音が死んだように静まり、世界がひとつ方向へ吸い込まれていくような、そんな“気配”があった。
ただひとつ確かなのは——
犬が見た光は、前触れに過ぎない。
本当の“始まり”は、これからだ。
【次回予告】
四国全域で、動物の異常行動が同時多発する。
行方不明者は増え続け、すべて同じ“方向”へ消えていく。
地図に並んだ印は、一本の線を描いた
——その先で、何かが動いている。
第2話「四国のざわめき」
————————————————————————
そして今回、物語を象徴するテーマ曲
『沈黙の島』 を公開。
四国が沈んでいく“静かな瞬間”をそのまま封じ込めた曲。
物語の鍵となる「音の消滅」を、音楽で描いた一曲です。
ぜひ、連載とあわせてお聴きください。
https://t.co/RATH048ww5 December 12, 2025
#日刊なんでやねん短編小説
#四国が沈んだ日
第1話 最初の犬
診察台の上で、白い秋田犬が低く唸っていた。
柊はなは聴診器を当てる。心拍は規則正しい。だが呼吸だけが浅く、危うかった。
犬の瞳をのぞき込む。
光が、そこにあった。
蛍光灯ではない。眼球の奥で、微かに——脈を打つように瞬いている。生命のリズムとは異なる、別の何かのリズムで。
「いつからですか」
老婦人は震えた声で言った。
「昨日の夕方です。急に吠え出して……家中を走り回って」
はなは体温と筋肉の硬直を確かめた。微熱。体は石のように張りつめている。
まるで恐怖しているように見える。
——いや、違う。
引き寄せられている。どこか一点へ。
犬は診察中、何度も首をねじり、窓の向こうを見ようとしていた。
その視線の先は——北西だった。
夜、はなは入院棟を見回った。
ケージの扉が、開いていた。
鍵は壊されていない。中には温もりすら残っていない。足跡もなく、ただ"忽然と"消えている。
背筋に冷たいものが走った。
翌朝、老婦人から電話が入る。
「先生……帰ってきたんです。うちの子が」
「どこで?」
「家の前で、じっと座っていました。でも……毛が全部、同じ方向に流れていて。強い風に吹かれたまま固まったみたいに」
その“方向”を訊く必要はなかった。
——北西だ。
「先生……うちの子、もう私を見ないんです」
はなは静かに目を閉じた。
犬は、もう戻れない場所を見たのだと直感した。
午後、病院に一本の電話。
「香川県庁危機対策室の矢野と申します。動物の異常行動について——」
「四国全域で起きているんですね」
はなは言葉を遮った。
電話の向こうで、矢野が息を呑む。
「こちらにも複数報告が来ています。犬、猫、野生動物……すべて北西の山岳地帯を向くような行動を」
「人間は?」
短い沈黙。
それが答えだった。
夜。
はなは病院の屋上に立ち、北西の空を見上げた。
風は穏やか。星は澄んでいる。
だが空気の層のどこかに、見えない“圧”が引っかかっている。
犬の瞳に浮かんでいた光——
あれは恐怖ではなく、呼応の光だったのかもしれない。
何かに呼ばれ、何かに応えていた。
音が死んだように静まり、世界がひとつ方向へ吸い込まれていくような、そんな“気配”があった。
ただひとつ確かなのは——
犬が見た光は、前触れに過ぎない。
本当の“始まり”は、これからだ。
【次回予告】
四国全域で、動物の異常行動が同時多発する。
行方不明者は増え続け、すべて同じ“方向”へ消えていく。
地図に並んだ印は、一本の線を描いた
——その先で、何かが動いている。
第2話「四国のざわめき」
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そして今回、物語を象徴するテーマ曲
『沈黙の島』 を公開。
四国が沈んでいく“静かな瞬間”をそのまま封じ込めた曲。
物語の鍵となる「音の消滅」を、音楽で描いた一曲です。
ぜひ、連載とあわせてお聴きください。
https://t.co/RATH048ww5 December 12, 2025
@caro_narcopixy そういえばキャロさんにこれ教えてました?
2回目だったらごめんなさい
香川県庁の誌面のトップ記事になって、香川県の顔になりましたってやつ
それのWeb版が出たので見てください https://t.co/Lu1ZoXx6mM December 12, 2025
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