古典やオペラにはどうしても死が付き纏うが、愛や信念、絶望が死によって深まる、というよりは、単に昔は死が身近だったのだろうと思っている。それにしても気が滅入るような作品がどうも多い。構造や本質の理解に興味があるのでこういった作品を好んでしまうのも仕方がないかもしれないが。 December 12, 2025

おいマジか

普通に劇場に懸ける為には最低90分の尺が必要だってことだ

例外として「ルックバック」は58分の上映時間ではあるがこれはODS作品として取り扱われているからだ
ODSとはOther Digital Stuffの略で「非映画デジタルコンテンツ」という意味だ
歌舞伎やオペラやバレエなどの舞台作品を映画としてライブ上映する際には通常の映画を上映する場合よりも当然経費が嵩む
これを解決する為の仕組みが「ODSだから特別に高い料金設定をする」ということだ

話を戻そう
「ミルキーサブウェイ」の場合は全話合わせて32分だ
これを90分の作品にしなければならない
せめて前例となっている「ルックバック」並にするにしてもあと30分が必要だ
「ミルキーサブウェイ」制作陣はオリジナル版のテンポを死守しなければ成功には至らないことを理解している筈だ
となるとオリジナル版はそのままにして各登場人物の前日譚をプラスすることを思い浮かべるのは当然の事だ

しかしこれは至難の技だ
作品前半に前日譚が集中すれば作品のテンションは後半ダダ下がりすることになる
何故って後半部分は既に公開済みでおそらく観客のほぼ全員がその展開を知ってしまっているからだ

作品のテンション維持の為の手法は考えられないでもない
まず時系列をシャッフルして公開済みパートをテコ入れする方法だ
この手法の欠点はオリジナル版の流れるような展開にあえて前日譚として説明的なパートを捩じ込まなければならない事だ
公開済みパートと同等のスピード感のある前日譚を新たに創作しなければならない
タイトルには「各駅停車」とあるがいちいち前日譚の為にストーリーを停車させて良い状況では無いのだ

前日譚に頼らない手法もある
それはオリジナル版をまるっきり作り変えてしまうという手法だ
そしてこの手法こそが観客から最も望まれている事を賢明なる制作陣は大いに認識していることだろう

さてどうなる「ミルキーサブウェイ劇場版」？！
#ミルキーサブウェイ #MilkySubway December 12, 2025