坂出祥伸『道教と東南アジア華人社会』(2013)を読んだ

中国の民間信仰である道教と血縁集団である宗族の関係を概観する前半部と、血縁で繋がる宗族を越えて同姓・同郷で繋がるネットワークとしての宗親会の東南アジアでの展開を現地調査した後半部で構成されている。 https://t.co/5LPlqAvrwC https://t.co/VtUVSWWfHd November 11, 2025

倭国人にとって「孝」は肉親に対して行うものだが、中国人にとっては「宗族」に対して行うものであるという著者の指摘と、その宗族で行う祖先祭祀の営みが分かって面白い

また東南アジアの華人社会では出身地によって祀る神格が異なる事や、東南アジアの華人社会での道教の展開など初めて知る事が November 11, 2025

多々あった

後半部は道教の神格に対する多少の知識や、中国の地理に対する知識があった方が面白く読めるかも November 11, 2025