【北楯利長】として記憶している。
　（正式名：北楯大学利長
去年秋、山形北端　鳥海山登山、遊佐町駅前　佐藤政養記念碑（倭国鉄道の父、追浜造船所設立、勝海舟＆坂本龍馬をつなぐ人物）、その麓の枡川鮭人工孵化場、平安時代の出羽国府の場所と推定される遺跡　城輪柵跡、そして最上舟歌を歌いながら、最上川岸（庄内側）を歩いた。
　その際、世界灌漑施設資産に登録されている[北楯大堰]を楯山公園から見た。
そこに、この人物の銅像があった。最上義光の家来、
庄内領を託された、【北楯利長】、と記憶している。

本当に　出羽の国に古から残る遺跡の1つ1つに、一倭国人として、世界を俯瞰しつつ、地に生きる人の営みを守ろうとする思いに、胸に迫るものを覚える。

　松尾芭蕉も、同じ思いを抱き、『おくのほそ道』で
「五月雨をあつめて早し最上川」

　この水墨画の背景の水の流れ、暴流となる最上川を風刺している。ちょうど、地層（堆積層と古代の岩石層）の変わる地点の狩川と最上川の合流地点の渓谷から、防雨時、噴流として流れる最上川本流となって庄内平野を泥流かしてしまう。そこに、土手と上げ床と、縦横に伸びる灌漑用水を引き、肥沃な庄内平野を得た。 December 12, 2025