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軍艦島
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2025.12.11 00:00
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本日の『ブラックホールに願いを!』の舞台挨拶では、渡邉聡監督、特技監督の青井泰輔さん、映画監督の田口清隆さん、キャッチャー中澤さんが登壇した。
監督は育児をしながら監督業に勤しんでおり、本日もギリギリまで子供をあやしてから来たという。
本作は2年前に、できたばかりの状態で田口さんの家で鑑賞会を行ったという。
自主制作映画の大会で青井さんと渡邊監督は知り合ったという。
田口さんの話だと、青井さんは大学生の頃から爆発シーンがある映画を撮っており、CGではなく実際にセットを爆発させていたという。
青井さんによると、本作ではガラスビルに火薬をつけて爆破し、『巨神兵東京に現る』よりは、『NHK特集 世界の科学者は予見する・核戦争後の地球』の特撮を参考にし、ガラスと質感を出すことを意識したという。
素材のガラスは車などに使われている、割れた時に破片が尖らない鉄板ガラスを使用し、そのガラスビルにビルの外観を取り付けて爆破したという。そのガラスビルは『巨神兵東京に現る』でも使用されているという。
青井さんは田口さんの紹介で「倭国映像クリエイティブ」に入り、『ウルトラマンオーブ』の撮影に携わったという。そこでウルトラマンがビルを突き破って吹っ飛ばされるシーンの特撮を1年目で任され、実景との合成で撮ったという。
田口さんは『爆竜戦隊アバレンジャー』の「スーペリアダイノボンバー」の合成に携わったという。
田口さんの話によると、『仮面ライダークウガ』などを手掛けた石田秀範監督は、撮ったカットを4カットしか見ずに帰ってしまうこともあったそうだが、『仮面ライダー555』や『仮面ライダー響』の時代にナパームを使った爆破の煙は黒バックだと見えないという問題解決のために田口さんらスタッフと共にいくつもの煙を使って実験していたという。
田口さんは『ゴジラ×メカゴジラ』が合成デビュー作とのこと。
青井さんによると本作の建物の瓦礫の描写は、ミニチュアをCGにおこして3Dスキャンしたという。青井さんの話によると、何もないところからCGで作るのは難しいから、ミニチュアを使った方がコスパが良いとのこと。
監督は軍艦島で撮影したシーンについて田口さんに質問し、リメイクを重ねたという。
青井さんは現在、田口さんの自主制作の作品に携わっており、田口さんは舞台挨拶まで、調布でノイズの除去を行っていたという。
田口さんは本作の建物の爆発のシーンで、爆発の前に空に黒い斑点が出る演出を絶賛しており、監督の話だとあの演出はプレーンな爆発にこだわりたい青井さんがカットしようとしていたところを、監督と田口さんで止めたという。
科学のセリフやシーンに関しては、天文学者で理学博士の福江純さんに相談しながら考えたという。
中澤さんの話だと、監督の絵コンテには「打倒、田口清隆」と書いてあったという。
その田口さんは、本作を見て、「これあウルトラマンではできないな」と思ったという。
ウルトラマンなどの特撮は予算があまりなく、本作のような表現が難しいという。
「ビルの破壊に希望を感じた」と田口さん。
ビルには絵を描いた紙を貼っていたが、青井さんの意向で実際にペイントを施す方向に途中から変わったという。
都庁のシーンや国立科学博物館のシーンで使った技法は、園子温監督の『ラブ&ピース』でも使用していたという。
「昔の特撮にあった熱をこの映画で感じた」と田口さん。
撮影の舞台裏と共に、昔楽しんだヒーロードラマの話を絡めた特撮の知識を聞くことができた舞台挨拶であった。 December 12, 2025
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