高杉晋作が西行の和歌集「山家集」を読んだ記録はないが
自分の名「春風」が入った次の一首は知っていたと思いたい

「梅が香を谷ふところに吹きためて入り来ん人に沁めよ春風」

今気づいたが「谷ふところ」
晋作が改名した「谷潜蔵」はこの歌から来たのかもしれない
谷梅之助とも名乗っていたらしい December 12, 2025

西行の他歌も紹介
・空（そら）になる心は春の霞にて世にあらじとも思ひ立つ哉
・世の中をそむきはてぬといひおかん思い知るべき人はなくとも
・年月をいかでわが身に送りけん昨日の人も今日はなき世に
・山の端に隠るる月をながむればわれと心の西に入るかな

西行のは共感しそうで読んでいたとしたい December 12, 2025