葛根湯 トレンド
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2025.11.24 05:00
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葛根湯って「風邪薬」として知られてる漢方ですが!!妊婦さんは!!駄目!!!
入ってる麻黄には!!エフェドリンが含まれてる!!
「妊娠中だか葛根湯出して下さい」って絶対医者に言うたらダメだよ!!
医者も知らん奴は知らん!!
何飲んだら!?
桂枝湯!!!
葛根湯はこれの改造版!優しい! November 11, 2025
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麻黄のエフェドリンそれが原因か、早く治そうと間隔と容量守らず短時間で葛根湯や麻黄湯飲むと目眩とか悪い酔いしたら感じになるから気をつけたい。 https://t.co/M28Tc3HeVt November 11, 2025
三連休の最終日、飲み会明けでこのまま虚無な午前を過ごしかねない若手ドクターのために、ちょっと前のポストでも触れた、もつの投薬の考え方をちょっとシェアしますぜ。
また、そこそこ経験則もあるので、これを臨床に使うかは自己責任でお願いします。
痛みの患者にNSAIDsやアセトアミノフェンをどう使うか、です。
尚、トラマドール、(外傷や実証の腰痛では)治打撲一方、ブロックなども局面に応じて使い分けますが、かなり複雑化するのでここではあまり言及しないようにします。
「なんでこの人ロキソニンとかセレコキシブ使っても痛みが良くならないの?」って時の参考になれば幸いです☺️
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🟦痛みを薬で見るときの軸を意識する
痛みを単に「炎症が強い/弱い」で見るのではなく、
自律神経の状態(交感/副交感) と 体力(実証/虚証) の2軸で見た方が、
•NSAIDsが効きやすい痛み
•NSAIDsが効きにくい痛み
•NSAIDsで悪化しやすい痛み
が明確になります。
特に慢性痛(中枢感作)は 交感神経過緊張 × 虚証 に落ちやすいので、NSAIDsだけでは改善しません。
🟦薬を選ぶ前に、以下を順番に考えるとブレなくなる:
1.急性炎症か?慢性/中枢感作か?
2.交感が上がりすぎているか?
3.体力(実証/虚証)を見極める
4.NSAIDsはあくまで炎症+実証に強い薬
5.虚証+慢性痛は「自律神経×睡眠」が治療の本体
☑️NSAIDsが最大効果を発揮するタイプ(交感↑ × 実証)
➤ こんな症例
•がっちり体型で筋ガード強め
•熱っぽい・赤み・炎症のサイン
•片頭痛急性期、寝違え、ぎっくり腰、スポーツ外傷
•動くと痛みが増す「交感性炎症」
➤ 適するNSAIDs
•ジクロフェナク(強力な抗炎症、交感性炎症に強い)
•ロキソプロフェン(即効+消化管に比較的安全)
•インドメタシン(後頭部痛、副鼻腔性、硬膜外周辺炎症)
➤ 併用漢方の典型
•葛根湯:急性期の頸肩痛・筋防御
•芍薬甘草湯:筋痙縮+痛み
•防風通聖散:肥満+便秘+炎症体質
☑️ NSAIDsを「穏やかに使う」タイプ(副交感↑ × 実証)
➤ こんな症例
•体力あり、冷えず、食欲もある
•ただし興奮しやすい、不眠、イライラ
•自律神経アンバランス型の痛み(筋緊張+睡眠障害)
➤ 適するNSAIDs
•セレコキシブ(胃に優しく中庸)
•エトドラク(循環器リスクが低く、胃にも優しい)
➤ 併用漢方
•柴胡加竜骨牡蛎湯:過興奮、不眠、動悸
•抑肝散:怒り、噛み締め、肩こり頭痛
※プレガバリン・ミアンセリンを併用するときは、この層を意識。
☑️ NSAIDsの効果が低下し始めるタイプ(交感↑ × 虚証)
➤ こんな症例(慢性痛に最も多い)
•細身/筋量少なめ/疲れやすい
•手足が冷えるのに、痛みは強い
•交感神経過緊張(ストレス・中枢感作)
•線維筋痛・慢性頭痛・慢性腰痛・仙腸関節痛
➤ NSAIDsの注意点
•効きにくい割に腎機能・胃粘膜への負担が大きい
•使うとしても「少量・短期」
➤ 主体にする薬
•アセトアミノフェン
•SNRI(デュロキセチン等)低用量
•プレガバリン微量
➤ 併用漢方
•補中益気湯:疲労・内臓下垂型の慢性痛
•加味帰脾湯:不安+自律神経失調+睡眠障害
•桂枝加芍薬湯:腹部緊張/IBS+痛み
☑️ NSAIDsを避けたいタイプ(副交感↑ × 虚証)
➤ こんな症例
•痛みはあるが、倦怠・不眠・冷え・抑うつが中心
•身体より「脳疲労」が痛みのドライバー
•不眠 → 痛み増幅(これが本質)
➤ NSAIDsの立ち位置
•ほぼ 補助薬
•まず睡眠と自律神経を整えることが「治療の本丸」
➤ 主体にする薬
•アセトアミノフェン
•低用量SSRI/SNRI
•プレガバリン微量+夜間重視
➤ 併用漢方
•酸棗仁湯:入眠困難・熟眠障害
•桂枝加竜骨牡蛎湯:不安+夜間覚醒
•十全大補湯/人参湯:全身疲労型の慢性痛
ちなみに、片頭痛においてはもっと複雑です。自律神経と虚実だけで単純に決めることはできず、(現時点ではエビデンスが十分ではなく)「自律神経の制御能低下+局所的な突出」が主体という見方が優勢です。 November 11, 2025
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