プリンセス・プリンセス（プリプリ）の楽曲「GET CRAZY!」です。
この曲は、バンド初期の代表曲であり、彼女たちのロックバンドとしてのエネルギーが爆発した、非常にアグレッシブなナンバーです。
「GET CRAZY!」
リリース: 1988年2月26日（3rdシングル）
•作詞: 中山加奈子
•作曲: 奥居香
•編曲: プリンセス・プリンセス、笹路正徳 
この楽曲は、プリンセス・プリンセスがアイドル的なイメージから脱却し、本格的なガールズロックバンドとして認知されるきっかけとなった重要な一曲です。
1アグレッシブでハードなサウンド:
これまでのシングル曲と比べても、非常に攻撃的でハードなロックサウンドが特徴です。奥居香（現・岸谷香）のパワフルなボーカルと、メンバー全員のタイトな演奏が一体となり、ライブハウスの熱気を感じさせるような疾走感があります。
2ストレートな歌詞とメッセージ:
作詞を担当したギターの中山加奈子による歌詞は、若者の持つ焦燥感や反抗心、夢に向かって突き進む決意がストレートに表現されています。「やりたい事 やらなきゃ損じゃない」「GET CRAZY! 生きてるんだから」といったフレーズは、当時の若者たちへの強いエールとして響きました。
3ライブでの定番曲:
そのエネルギッシュな曲調から、ライブでは非常に盛り上がる定番曲でした。観客とのコール＆レスポンスや一体感を生み出す、バンドにとって欠かせないアンセム的な楽曲です。

エピソード
「GET CRAZY!」は、プリプリの人気が上昇していく過程での重要なエピソードを持つ楽曲です。
•初のドラマ主題歌:
この楽曲は、フジテレビ系のドラマ『君の瞳をタイホする!』の主題歌として使用されました。主演が陣内孝則さんと浅野ゆう子さんのトレンディドラマであり、番組のヒットと共に楽曲も広く知られるようになりました。
•ブレイクへの重要な一歩:
このシングルがオリコンチャートのトップ20に初めてランクイン（最高位19位）したことで、バンドは商業的な成功への重要な一歩を踏み出しました。続く「世界でいちばん熱い夏」（同年）や「Diamonds」（翌年）といった大ヒット曲への布石となった楽曲です。
•バンドの方向性を決定づけた曲:
「GET CRAZY!」の成功により、バンドはアイドル路線ではなく、「自分たちで曲を作り、演奏する本格的なロックバンド」というイメージを確立しました。これは、倭国の女性バンドの歴史においても重要なターニングポイントとなりました。
•東芝EMIからの独立:
この楽曲が収録されたアルバム『HERE WE ARE』（1988年）の発売後、バンドはレコード会社をソニーレコードに移籍します。この移籍と成功が、後に続く「Diamonds」の大ヒットへと繋がっていきます。 
「GET CRAZY!」は、プリンセス・プリンセスの持つロックバンドとしての熱量と可能性を示した、彼らのキャリアにとって非常に重要な一曲です。
https://t.co/yw2Q223LqB December 12, 2025