笠智衆「小津組では自分じゃ何をやっているのかちっとも分からなかったですけど、小津先生の言われるままに（笑）。他力本願っていうのか、みんな監督のいう通りです。科白の上げ下げから、動きまで全部。僕だけじゃなく、全員そうですから。撮影の前に全員集められて、科白の稽古するんです。ホンに高低を書き込んで、音符みたいに覚えるわけです。その通り言わないとOKにならないから、もう必死で（笑）。総て監督中心でねえ、大道具、小道具からカメラの位置、衣装と、全部監督が決めちゃうんです。俳優も道具としか見てなかったんじゃないですねえ。説明は何もないです。この科白や動きが何のためにあるのか、こっちは分からない（笑）。言われた通りやるしかないです。小津組に慣れない俳優さんがね、『先生、ここはどういう気持ちでしょうか』って尋ねるとね、『気持ちなし』って（笑）。言われた通りやりゃいいんだってことですね。役作りなんてそんなものは無いです」 December 12, 2025

@sakkurusan 小樽市。その頃初めて小樽を訪れました。観光名所の小樽運河はまだ手付かずで、山形市民にとっては「霞城公園のお堀と変わんねえな…。」というのが印象でした。

その頃東芝日曜劇場(HBC制作)の名ドラマ「幻の町」(笠智衆、田中絹代出演)が公開されました。 December 12, 2025

老成することが難しいのだろう。すぐに新しいものが出てくる世の中だから経験を積めない。おっさんが若さばかり求める(典型例はアニメ漫画)から老成できない。
もっと笠智衆を観るべきなんだろう。 https://t.co/EcFCGg5mYH December 12, 2025