無痛分娩 トレンド
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2025.12.02 02:00
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私はアメリカで出産をしました。
産婦人科医として陣痛を経験しておこうと思い、陣痛を逃す姿勢や呼吸を色々試しながら数時間頑張ったのですが、病院に着いた時にはまさかの全開大。
麻酔科の先生にお願いして麻酔の準備をしていただいたものの、背中を消毒している間に赤ちゃんが生まれました。(脊椎麻酔をしてくれるはずでした)
陣痛は、本当に痛い。
でも私が耐えられたのは、
「限界が来たら麻酔という“選択肢”がある」
という安心感があったからです。
ここに「痛みに強い/弱い」は関係ありません。
大切なのは、女性が自分の出産の痛みをどうコントロールしたいか、本人が選べることだと思っています。
自然分娩を選ぶ人も、硬膜外麻酔/無痛分娩を選ぶ人も、どちらも尊重されるべき。
そして医療者として感じるのは、倭国では“選択肢としての硬膜外麻酔”にまだアクセスしづらい状況があるということです。特に自然発来陣痛への対応は、施設体制や安全面での課題が残っています。
私は倭国とアメリカの両方で産婦人科専門研修を終えた、数少ない医師の一人です。
倭国の周産期医療の素晴らしさもよく知っています。
だからこそ、
「痛みを我慢するのが当たり前」ではなく
「痛みを和らげる選択肢も尊重される社会」
になってほしいと心から思います。
どちらを選んでもいい。大切なのは、その人が自分らしく安心して安全に出産できることです。 December 12, 2025
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倭国でも集約化しない限り、麻酔科医のみによる無痛分娩は不可能です。倭国の開業医はすでに数億円を投資しているので集約化には応じないでしょう。集約化はたぶんもう無理なのです。
消費者(妊婦さん)がどこの病院を受診するかを選ばなければいけない時代だと思います。1番良いのは1)24時間麻酔科医が硬膜外麻酔をする施設ですがあまり多くはないでしょう。また麻酔の正式なトレーニングを受けた麻酔標榜医がいる病院も安心だと思います。麻酔の正式なトレーニングを受けてない産婦人科医が硬膜外麻酔をしている病院もありますが、その場合は最低限のシミュレーショントレーニング(合併症が起きた場合にどう対処するか常に練習しているか)をしているか聞くのもありかもしれません。妊婦さんにこれらの決断をせまるのは心苦しいですが、これが現状だと思います。 December 12, 2025
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なんか色々思うことあるけれど。
無痛分娩に十分対応できないのも、医療機関の集約化が進まないのも、個人の産婦人科医にはどうしようもなければ責任もありません😑
医師個人の技量も大きく違えば、できることも違う。
でも保険診療の医療行為はどんな医者がやっても料金は一緒。
それに、無痛分娩に麻酔科医1人専従させるなら、Ope件数増やした方が病院としては圧倒的に収益になる。
保険診療を全て破壊して一から立て直すくらいのことしないと無理なんだよね。
そりゃ安全のために集約化が必要なことは当の産婦人科医が一番痛いほどわかっていて、それがどんなに頑張ってもできない現実があるわけで。そして集約化さえ進めれば誰でも無痛分娩を希望すればできるわけでもない。
海外からの論文で言われても、端的に「んなもん言われないでもわかってるわ!」としか思えないし、我々の頑張りが全否定されてるようでとても悲しくなった😭 December 12, 2025
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ハーバード大学の麻酔科医が、倭国の産科麻酔の安全体制に公式な懸念を示したレターが発表されました。
医学の基本原理は世界共通でも、制度と文化が違えば安全性の担保は別問題になります。
倭国の無痛分娩体制は、海外の医師から見ると「特殊でリスクが高い」と映ることが多いのが現実です。 December 12, 2025
私自身、倭国の地方都市で産婦人科専攻医として働いていた頃、帝王切開の腰椎麻酔も、自科で行っていました。
使命感の強い産婦人科医ほど、(妊婦さん全員に安全な無痛分娩が選択肢として提示してあげたい思いは現場では切実) 本来は麻酔科の領域まで自分でカバーせざるを得ない、そんな周産期麻酔の“構造的悪循環”が、倭国には確かに存在します。
実際、倭国では
・帝王切開の約40%を産婦人科医が麻酔担当
・硬膜外麻酔の約3分の2を産婦人科医が実施
という、国際的には非常に特殊な状況です。
そしてこのたび、ハーバード大学の麻酔科医たちが、
「倭国の産科麻酔体制は安全リスクが高い」
と公式に懸念を示すレターを発表しました。
これは批判ではなく、倭国の産科麻酔の安全性を国際水準に近づけるための重要な“外からの警鐘”だと感じています。
安全な出産のために、産科と麻酔科が協働できる体制の整備が、倭国全体で進むことを願っています。
https://t.co/62nJIr33tQ December 12, 2025
体制への批判、よく分かります。正直、これまで大事故が少なかったのは「倭国人だから」ではなく、現場の医師や助産師さんがギリギリのところで踏ん張ってきたから、という方が実態に近いのだろうなと感じます。
そこへ「プレミアム麻酔」「ラクで痛くないお産」といった売り文句が乗ってくると、一気にバランスが崩れますよね。本来は安全第一であるべき医療行為なのに、マーケティングの論理が前に出過ぎているのは違和感しかありません。
おっしゃるように、健康な母体が十月十日お腹で命を育ててきて、最後のクライマックスだけは「痛いのは嫌、自分がラクでいたい」が強調される空気には、周りが首をかしげるのも無理はないと思います。出産時に分泌されるホルモンが痛みを和らげたり、我が子を守ろうとする気持ちを後押しするという話もあり、人間の体は本来その試練を乗り越える前提で設計されている面がありますから。
無痛分娩そのものを頭ごなしに否定するつもりはありません。ただ、命を預かる現場まで「プレミアムサービス」としてパッケージ化していく流れには、一度ストップをかける必要があると感じます。たまたまこれまでは現場が優秀だったから済んでいただけで、このままヤバいマーケ路線を放置したら、いつか取り返しのつかない事故につながりかねません。
母親の選択肢を尊重しつつも、命の現場を安易にビジネスに寄せない。この最低ラインだけは守らないと、本当に危ないところまで来ていると思います。 December 12, 2025
先日のポスト、たくさんの方に興味を持って読んでいただき、本当にありがとうございます。
ちなみに、このレターは、International journal of obstetric anesthesia という産科麻酔の国際医療雑誌に掲載されております。
倭国で有数の無痛分娩体制が整っている成育医療センターの小川先生が、前述のレターに対しての意見を同誌に投稿されており、それをまとめると、
1. 倭国の状況を正しく理解していない。Maeda/Camann らの論説は、倭国の産科麻酔を「時代遅れで危険」と断じているが、
倭国固有の事情(医師数・地域性)を十分に考慮していない。
2. 倭国は麻酔科医が極端に不足しており、欧米モデルの即時導入は不可能。倭国の麻酔科医数は OECDでも最低レベルで、すべての産科麻酔を麻酔科医が担当することは現実的ではない。そのため、現場では産科医が麻酔を担う状況が生じている。
3. 地域の事情を無視した「中央集約化モデル」は危険。都市部では可能でも、地方では分娩施設を集約しすぎるとアクセスが悪化し、母児のリスクが逆に増す。米国での「maternity care deserts」(産科医療空白地帯)と同じ問題を引き起こす。
4. 米国モデルが“成功例”という前提は誤り。米国は産科麻酔が専門化されていても、母体死亡率は先進国で最悪レベル(22/100,000)。
中央集約化=安全とは限らない。
5. 倭国は母体・周産期死亡率は世界でも誇れる低い値を達成している。倭国の母体死亡は 3.5/100,000。
これは医療システム全体の強さを示しており、倭国の産科医療が“危険”という指摘は事実と矛盾する。
6. 急激な欧米化ではなく、現実的で段階的な改善が必要。例えば、
- 危険度に応じたガイドライン
- 産科医と麻酔科医の連携強化
- 麻酔教育プログラムの拡充中間職(看護麻酔師など)の可能性検討
など、段階的で実行可能な改革が必要。
7. 無痛分娩の急速な普及に対して、安全体制の整備が追いついていない
特に小規模クリニックで、安全対策や緊急時のサポート体制整備が遅れているのが問題点。
で、Xで寄せられた皆様のご意見がほぼほぼ網羅されております。 December 12, 2025
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