緻密な絵柄と、独特のテンポで繰り広げられる、静かすぎるギャグ。
作品に絶妙な空気を醸し出す漫画家・和山やま先生による『女の園の星』が、宝島社が発表する「このマンガがすごい！2021」オンナ編で第1位に輝いたことは、記憶に新しいでしょう。


和山やま先生は同大賞第5位にも『カラオケ行こ！』でランクインする、新進気鋭の作家。


国内最大の創作同人誌即売会・コミティアで発表した『夢中さ、きみに。』でコミックスデビュー。2019年8月に発売された本作は、文化庁メディア芸術祭漫画部門で新人賞に選出され、1月からは実写ドラマが放送されました。

今もっとも注目される作家・和山やま先生。倭人速報では、ご紹介した3作品をTwitter分析し、過去半年間の話題をピックアップしていきます。

和山やまワールド、快進撃。

2020年7月から2021年1月までに、Twitterで『女の園の星』『カラオケ行こ！』『夢中さ、きみに。』が呟かれた数を算出、ツイート数推移をグラフ化しました。



8～10月はコミティアで発表された同人誌を再収録・描き下ろしを加えた『カラオケ行こ！』のコミックスが話題に。
同人誌が入手困難となっていただけに注目度が高く、書影が公開された8月24日には2,111ツイート、発売当日の9月12日には2,790ツイートと数字を伸ばしました。
10月10日に開催されたサイン会では、本作のメインキャラクターであるヤクザ・狂児が作中で使う名刺や、彼が彫られることになった主人公・聡実のタトューシールが配布され、ファンはキャラクターを文字通り肌で感じることに。この日のツイート数は1,271ツイートとなりました。


12月5日には、2019年発表の既刊『夢中さ、きみに。』に新たな発表が。
なにわ男子・大西流星さんを主役とした実写ドラマ化が決定し、この日のツイート数は2,439ツイートに。


5日後の12月10日には「このマンガがすごい！2021」にて、かねてからノミネートされていた『女の園の星』が第1位を獲得しました。
倭人速報で分析した『チェンソーマン』と並んでの受賞で、これまでのメイン読者層以外からも注目を浴び、この日の『女の園の星』ツイート数は7,663ツイートに。
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そして2021年1月8日より、いよいよドラマ『夢中さ、きみに。』が放送開始。この日のツイート数は4,349ツイートに上りました。

2月5日には、「このマンガがすごい！」に引き続き「マンガ大賞2021」にも『女の園の星』『カラオケ行こ！』がノミネートされ、それぞれのツイート数は5,000ツイートの大台に乗りました。


快進撃の止まらない和山やま先生。これからもどんな世界を見せてくれるのか、非常に楽しみです。
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憧れの地「コミティア」の今後は？

和山やま先生をはじめ、多くの作家が活動の拠点としている創作イベント・コミティア。
冒頭でご紹介したとおり、国内最大の創作ジャンル同人誌即売会として有名であり、ここから商業デビューする作家も数多くいることから、クリエイターの登竜門的な存在となっています。

大きな発表の場・コミティアですが、今年の開催は過去2回に引き続き中止に。
しかしこの代替オンラインイベントとして、「エアコミティア」が開催されることとなりました。


事前申し込み不要、ハッシュタグを付けてTwitter投稿するだけでOKということで、参加抽選に落ちてしまった方も、会場へ出展するのは敷居が高い…という方でも手軽に発信が可能です。

創作の火を絶やさない！そんな意気込みを感じられる「エアコミティア」は2月21日開催予定。素敵な作品に出会いたい方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
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(倭人速報編集部：ニシノ)